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2013年3月28日 (木)

夢の物語 3

  さて、頼光さんと出かけました。
  まずは田端駅から山手線電車に乗ることにしました。
  やはり電車は珍しいとみえて、質問が雨あられと降ってきます。
  ここはやはり丁寧に教えてあげるべきと考えて、ひとつひとつ説明することにしました。

  山手線に乗ることを告げると、その電車はどこまでいくのか?とすぐ質問が飛んできます。
  丁寧に説明することに決めましたので、いやこの路線は都内を一周しており普通は特別どこどこ行きとは決まっていないこと、約一時間で一周しまた同じ駅に戻ることなどを説明しました。
  「―ふむ、ではもっとも長く乗っても30分ぐらいか……」
  計算能力はかなり高いようです……。

  空いている時間帯を選んだのですが、車内の椅子はほとんど満席で数人が立っているような状況です。
  「―おい」
  頼光さんからまた言葉が飛んできました。
  「おい、立っているご老人が何人もいるのに、あそこの若者達は何故椅子にふんぞり返って座っているのだ?」
  おやおや、儒教ですか?
  「最近の若者達は、乗り物などで老人に席を譲ることなどめったにありませんよ」
  「ふん、嘆かわしい風潮じゃのう。いくら遠くてもたかだか30分、そのぐらい立っていることができないのか」
  「席を譲ることがいやなのではなくて、譲ったときお礼を言われるのが気恥ずかしいのかもしれませんよ」
  「それなら最初から座らなければよいではないか」

  頼光さんの言わんとするところは、何となく分ります。
  理由は違いますが、私も都心を走る電車では席に座らないようにしています。
  私の理由とは、前に座っていたどこの誰とも分らない人の邪気を、会陰から吸い込むのがいやだからです。
  会陰とは上手い表現で、まさにその部分からいやな氣を吸い込もうものなら、必ず体調不良を起こし、難病を引き起こしかねません。
  もっとも、私のような年齢ではそれほど心配することもないのでしょうが、若い人たちには大変な影響を及ぼしかねません。
  椅子に座った瞬間気が緩み、そこに放出した悪気邪気が席にこびりついているのを感じるときがあります。
  もしも、その邪気が空中に消えていく前にその席に座ったりすると……、恐ろしくなります。
  どうか若い人たちは、せめて10分間ぐらい時間が経って、邪気が空中に消えてから椅子に座るようにと願っております。
  若い時から健康管理に留意することが、壮年期の頑健な身体を約束するのですから……。

  山手線の電車は秋葉原駅のホームに滑り込んでいきました。
 
 

  

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